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2004.12.06

「ユビキタス社会、電子自治体とICカード・ICタグ活用 その10 『公共機関でのICタグ活用の今後は・・・その2』」

「ユビキタス社会、電子自治体とICカード・ICタグ活用
   その10 『公共機関でのICタグ活用の今後は・・・その2』」

◎公共機関でのICタグ活用の今後は

 9.地方自治体、内部情報系
   「文書管理(紙文書の保管・保存文書)」
   「財務管理(物品・備品管理)」
   「施設管理(貸出し備品管理)」
 10.その他

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 地方自治体の内部系業務における“物”の情報化がテーマである。
 現在、RFIDの標準化団体が2つ存在している。ユビキタスIDセンター
とEPCglobalである。

○二つの標準化団体
1.ユビキタスIDセンター
 http://www.uidcenter.org/
 モノの自動認識を実現する技術基盤や、その応用環境についての研究や開発
を行なう組織。組み込み機器のプラットフォーム「T-Engine」の標準化などを
行なう業界団体「T-Engineフォーラム」内に設置されている。
 社会の生活や至る所にコンピュータが存在し、コンピュータ同士が自律的に
連携して動作する環境を「ユビキタスコンピューティング」環境というが、こ
れを実現するには現実世界に存在するモノをコンピュータが自動認識すること
が必要となる。ユビキタスIDセンターではこれを実現する識別コード「ucode」
の構築や、無線ICタグ(RFID)など関連する技術基盤の研究、識別コードとそれ
に結び付けられた情報の流通や保存についての検討などを進めている。

2.EPCglobal
 http://www.epcglobalinc.org/
 バーコードの国際機関である国際EAN協会と米国の流通コード機関である
Uniformed Code Council(UCC)が共同で2003年10月に設立した非営利団体
で、Auto-ID Centerを継承し、EPC(Electronic Product Code)ネットワーク
の実用化を推進している。
・EPCglobalの役割
 ・EPCmanager番号を収容した中央データベースの管理
 ・MIT Auto-ID CenterからEPCglobalに譲渡された知的財産権の管理
 ・公共政策に関する対応
 ・EPCglobalネットワークシステムのグローバルな市場開発及び情報伝達に
  関するテンプレートの設計
 ・EPCに関する技術開発に要する費用をユーザーから集める窓口
 ・EPC技術標準開発の指導
 ・国際的なEPCネットワークに関する知識・情報の交換センター


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 ユビキタスIDセンターが推進するアーキテクチャは、「ICタグミニマム
な方法論」と言われている。日本電気のWebサイトが参考になる。
(参照 http://www.sw.nec.co.jp/ml/?t=uquid06&p=q110h90200000052558)

1.“物”とICタグ
 実世界の様々なモノや場所には、RFIDやセンサーなどから構成されたユ
ビキタスコードタグが埋め込まれる。タグは、まずそれを埋め込んだモノが何
であるかを識別するコード(ユビキタスコード:ucode )とそのモノに関する
属性情報の一部を格納する。
2.“物”の属性情報とDB
 現状では、ICタグにモノのすべての情報を格納できるわけではない。そこ
で、タグに格納できない属性情報は、ネットワークを介した先のデータベース
に格納し、ucodeをキーとしてそれを検索できる機能を提供する。

 インターネットIPv6への移行と高速DBアクセス技術が必須な環境であ
る。
3.ユビキタスコミュニケータ(UC)とucode RS
 ucode タグから情報を獲得する端末を、ユビキタスコミュニケータ(UC)
と呼ぶ。UCは、獲得したucode に応じて情報サーバにアクセスして情報サー
ビスを受ける。ユビキタスコンピューティング環境では、実世界にばら撒かれ
たucode タグや情報サーバは膨大である。そこでユビキタスIDアーキテクチ
ャには、ucode 解決サーバ(ucode Resolution Server, ucodeRS)と呼ぶ分散
ディレクトリデータベースが備えられており、ucode と情報サーバの対応関係
を保持する。
4.セキュリティ
 ユビキタスID技術での通信は、プライバシーを配慮したセキュアな通信を
行うために、公開鍵暗号技術を使い、そのための認証局を備えている。
 また、ucode タグがつけられたモノが一般に流出したときにも、ucode タグ
の非接触通信インタフェースでは、悪意ある者が不正にその情報を読み出せな
いように、特別な同定防止通信を備えている。

5.RFID技術の過去との違い
 過去との違いは、第一に、オープンであり、第二に、常にネットワークがあ
る環境、つまり、ユビキタスネットワーク環境である。

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○今後の電子自治体のなかでのICタグ活用は
 「タグミニマムな方法論」での活用が考えられる。廉価なICタグが絶対的
な条件となる。
1.「文書管理(紙文書の保管・保存文書)」
 過去の紙文書、特に保存文書の管理及び貸し出し管理などへのICタグ応用
が考えられる。電子自治体実現へ向けて、「文書管理システム」は非常に重要
な位置づけになる。文書管理システムにおける、既存紙文書の「保管・保存文
書管理」、「貸出しシステム」をどう実現するかも、重要な課題である。
 「行政文書の所在管理」は、情報公開の電子化のキーワードとなり、ICタ
グ活用の検討テーマとなる。2年後の、5円チップが待たれるところである。

2.「財務管理(物品・備品管理)」、「施設管理(貸出し備品管理)」
 「財務管理(物品・備品管理)」、「施設管理(貸出し備品管理)」に関し
ても、“物”とICタグ、そして“物”の属性情報とDBの構築が考えられる。


 電子自治体もユビキタスネットワークの世界に組み込まれる。「何時でも、
何処でも、誰でも」というICT社会から、「何時でも、何処でも、誰でもそ
して何にでも」というユビキタスネットワークの社会が見え始めてきた。

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